−赤ずきんは誰のモノ?−
昔々あるところに赤いバンダナがよく似合う、
とても可愛い女の子がいました。
その女の子は皆から『赤ずきん』と呼ばれていました。
ある日赤ずきんはお母さんからお使いを頼まれました。
「あ、あの赤ずきんちゃん。
これをおばあさんのところへ持って行って頂けますか?」
やけにオドオドとした態度のお母さんに赤ずきんは
「イヤよ。」
と一言。
そんな赤ずきんにお母さんは泣きそうになりながらも
お使いを頼みます。
「お願いです、行って頂けないでしょうか?」
流石の赤ずきんもここまで必死に懇願する
お母さんを見捨てるわけにはいきません。
「仕方ないわね、今回だけよ。」
赤いバンダナを頭に巻くとイヤイヤそうな顔をしながら、
お母さんから手渡されたかごを持って
おばあさんの家へと向かいました。
さて、おばあさんの家に行く途中には、
とてもユルくて有名なオオカミがいます。
そのオオカミがいつものように草の上でボーっとしていると、
そこに赤ずきんが通りかかりました。
オオカミは赤ずきんを見つけると、
嬉しそうに顔をユルませながら
赤ずきんの側によって行きました。
「ウェッヘッヘvv久しぶりだな、赤ずきんvvv
どこに行くんよ?」
満面の笑みで赤ずきんの行き先を聞いてくるオオカミに、
赤ずきんは少しばかり顔を赤らめます。
「どこだっていいでしょ。そこを退いて頂戴。」
「よくないぞ、どこへ行くか教えてくれんと
先に行かせんからな。」
そんな我儘を言うオオカミを可愛いと思いながら
赤ずきんは行き先を教えました。
「私の大っ嫌いなヤツのところよ。」
その答えを聞いたオオカミは驚きました。
なんせ赤ずきんの行き先は、
あの途轍もなく危険なおばあさんのところだったのですから!
「うえっ!!それは止めとけ!!
そんなやつのところになんか行ったらどうなることか!!
だからオイラと遊ぼうvvv」
本気で赤ずきんの事を心配し、
なぜか遊ぼうと誘ってくるオオカミ。
「ダメよ。これはお使いなんだから。」
きっぱりと断られたオオカミはひどく落ち込みます。
そんなオオカミの様子を見た赤ずきんは、
少し考えてこうし言いました。
「これを置いてきたらすぐに帰るわ。
そしたら一緒に遊びましょう。」
「でもよ・・・」
「それじゃあイヤなの?」
上目遣いで自分のことを見る赤ずきんに、
オオカミの顔は真っ赤です。
その赤ずきんの可愛さに負けてオオカミは頷きました。
「分かった、約束だかんな!」
「えぇ、約束よ。じゃあ、ここで待ってるのよ。」
赤ずきんはそう言い残すと、
再びおばあさんの家へと足を運びました。
一方オオカミ。
『ここで待っているのよ。』そうは言われたものの、
やはり赤ずきんのことが心配でたまりません。
考えた挙句、
おばあさんの家に先回りして赤ずきんを
待っていることにしました。
そうとなったら急がなくてはなりません。
オオカミは自慢の俊足でおばあさんの家へと急ぎました。
おばあさんの家に着くと
赤ずきんはまだ来ていないようでした。
ドアを開けるとおばあさんがベッドの上で寝ています。
ドアが開いた微かな物音に気づき
おばあさんは目を覚ましました。
「赤頭巾!来てくれたんだねvvvぼかぁ嬉しいよvvvvv」
ハートを飛ばしまくり、満面の笑みで両手を広げ
見るからに怪しく危険なおばあさんを
オオカミは笑顔でひと殴り。
バキィッ!!
鈍い音共に再びベッドに倒れたおばあさんを、
ズルズルと引きずりながら樹海の置く深くに捨ててきました。
おばあさんの家に戻ると赤ずきんがいました。
「ちょっと、あんたあいつはどうしたのよ。」
赤ずきんはおばあさん名前を口にすると、
自らが穢れてしまいそうな気がするので
決して口にはしません。
「ん〜、ちょっとな。まぁ気にすんなv」
少々お怒り気味な赤ずきんを
オオカミはベッドに押し倒しました。
「何すんのよ///!!!んっ・・・」
抵抗する赤ずきんにオオカミは深い深い口づけをしました。
「何すんだって言われてもなぁ。
オイラオオカミだから、
お前を食っちまうって設定になっとるんよvvv
っつうことで頂きますvvvv」
「んなっ!!ちょっと、止めなさい!!」
その後おばあさんの家から、
とても可愛い声が聞こえたとか聞こえないとか。
次の日、頬を赤く染め首筋に赤い痣を着けた赤ずきんと、
両の頬に見事な紅葉を咲かせながらも
世界中のすべての幸せを手に入れたような笑顔のオオカミが、
手を繋ぎながら歩いているところを数人に目撃されたと言う。
目撃した者達は皆暗黙の了解を守ったらしい。
強制終了・・・?
余談・・・・
数が月後『赤ずき〜ん、赤ずき〜ん』と泣き叫びながら
樹海を彷徨っていた怪しいおばあさんが、
通りかかった自殺志願者に救出された。
おばあさんを助けた自殺志願者は
『この世にも考え付かないくらいのバカがいるのを知って、
なんだか死のうとしていた自分が
バカらしく思えてきました!!』
と笑顔で話している姿が全国のお茶の間に放送されたそうだ。
END