この音、この匂い、この想い
すべてアナタに届けばいい
−call−
暖かな陽射しと柔らかな匂いと少し冷たい風の流れ込むその部屋にあたしはいた。
腹をさすって窓辺に座るあたしを包み込むのは未だ事を知らない彼の意識で、
ただ買い物に出掛けただけだと言うのに
心配性な彼はあたしが寂しくないように、
とわざわざ残していってくれる。
「もうここにあるのに…」
クスリと微笑んだ表情が今までに一番柔らかなモノな気がしてたから、
あたしはもう一度目を細めた。
事を知らせたら彼は何と言うだろう。
嬉しそうに照れて笑ってくれる?
そんなもの通り越して泣いてくれる?
それとも『なんでもっと早く言わないんよっ』って怒りながら抱き締めてくれる?
「そんなことどうでもいいわね…」
きっと彼なら喜んでくれる。
そう思いあたしは目を閉じてまだ見ぬ先に空想を耽らせて、
鼓動の犇くこの腹を抱え、暖かな日の暖かな夢を見つめた。
END
なずな合同企画ブツ。
暗いイメージから抜け出して明るくいったら
callのイメージが丸投げになった…。
でも珍しく明るい文がかけたので満足A☆
ってかやっぱり読んで感じる音の問題は難しい…υ