全ての存在と感情を抉り出して 
 その手で私は自由になれるから




 −CHILDHOOD−



 「ねぇさん、セイラームは・・・・?」

 ルドセブは襖の細い隙間から顔を覗かせた。

 「寝ちゃったわよ」

 畳に寝転びふわりとしタオルケットに包まれて眠る
 セイラームの顔をルドセブは覗きこみ、
 音にもならないほどの小さな欠伸をすると、
 それに反応してかセイラームは小さく寝返りを打った。

 「眠いならあんたも寝なさい」

 こくりと頷くと、ルドセブはセイラームの隣に寝転び、
 同じタオルケットに身を包んだ。

 「なんかさ・・・・・やっぱねぇさんって母さんみてぇだ・・・・」

 「莫迦なこと言ってないで早く寝なさい」

 軽く笑ったルドセブの頭を撫でてやると、
 静かにゆっくりと目を瞑った。
 微かな寝息だけがある部屋で、
 あたしは素直なこの子達の表情と感情を思い、
 ほんの・・・ほんの少しだけ、惨めになった。



 END

 

 日記より移動。
 遊園地にしたのはなんとなく。
 遊園地で迷子になってる子みたいな感じ?