−旦那様攻略法(嫁様限定)−
「う゛〜…どうすっかな…」
つい先程から唸っているのは、民宿『炎』に住む旦那様。
「ダメだ…足りん…」
何を唸っているのでしょう?
「あ〜!今月は節約せんといかんな」
どうやら旦那様は家計について悩んでいたようです。
「全くアンナのやつコート買った上に
あわやりんご限定グッズなんて買っちまうから…」
――アンナのやつ最近色仕掛け覚えたから…大変なんよ(泣)
おいらだって男なわけだし、
アンナにアンナ頼まれ方したら理性がもたん(号泣)
とまぁ、旦那様が悩みながら家計簿の整理をしていると
そこへ奥様のご登場。
「葉〜?あ、いた」
奥様は旦那様の近くまで行くとその隣に腰を下ろします。
「ねぇ葉、ちょっと…」
「今月はもう何も買わんからな」
旦那様は珍しく強めの口調で奥様の言葉を遮ります。
「何でわかるのよ」
膨れっ面の奥様を些か呆れた顔で見る旦那様。
「お前何か頼むときの声が違うんよ」
「・・・・そうなの?」
「そうなんよ。とにかく今月はもうダメだかんな」
奥様は腕を組み何か考えています。
旦那様が家計簿の整理を終え、
溜息を吐いたとき奥様が抱きついてきました。
「よ〜ぉ」
「!?な・なんなんよ!!アンナ!」
突然のことに赤面し慌てる旦那様の首に腕を回し
奥様はじっと旦那様を見つめます。
「っ…ダメだかんな!そんな事されてもダメなんよ!!」
何やら旦那様相当頑張っているようです。
しかし奥様は旦那様の努力を踏みにじるかのように
追い打ちをかけます。
「そんな事言わないで…葉、お願い…」
旦那様の首に回してた手と顔を旦那様の胸板にくっつけ、
潤んだ瞳で見つめる奥様。
僅かに染まった頬と上目遣いの目に旦那様、相当悦っています。
あぁ、旦那様!なんてユルみきった顔を!
目を瞑って何処へ逝かれているのですか!?
どうやら旦那様は奥様のこの行動が相当嬉しいようです。
奥様はそんな旦那様に止めを刺すようです。
奥様は旦那様の膝の上に乗り、ぎゅっと旦那様を抱き締め
旦那様の耳元に顔を寄せ甘い声で囁きます。
「あたしのお願い聞いてくれる?あ・な・たvv」
この奥様の言葉に旦那様はノックアウト。
なにやら無心に首を縦に振っております。
と言う事はどうやら今回も勝者は奥様のようです。
奥様は満足そうに微笑むと、
旦那様から離れ居間を出て行きました。
そして今には明後日の方向を向き、
ただひたすら悦っている旦那様だけが残されたということです。
数日後…
民宿『炎』には居間で頭を抱え唸りながら
家計簿を睨む旦那様と、
『美人女将への道全書〜永久保存版〜』が
奥様の部屋に在ったとかなかったとか。
END
相互をしてくださった菱子様に捧げます。
すみません!趣味に走りました!!
せっかく相互して下さったのに、
菱子様からはとても素晴らしい物をいただいたのに
こんなものでいいのでしょうか!!?
恩を仇で返すとはこのことですね・・・・
こんな物でよろしければ貰ってやってくださいませ。
もちろん返品も可です・・・・。
相互して下さってありがとうございましたーーーー!!!!