初夏と呼ぶにはまだ早い、
薄暗い教室で熱く吐いた息は淡く白んで消えた。
先ほどまでのトワイライトは藍色の闇に飲まれて、
時間の流れを伝えた。
その様をぼぅっと眺めていたら脇腹を優しく撫でられて、
短く声を上げると
『バレちまうぞ』とイヤらしい笑みを向けられる。
楽しそうに笑いながら、
イヤらしく蠢く指と舌を感じていたら、
あたしの奥の奥、
子宮の辺りが熱く収縮した。
「ダメよ、誰か来たらどうするの」
やんわりと、少しだけ熱くなった胸板を押し返すと、
その手首を掴まれて耳元に息を絡ませながら囁かれて、
あたしはぎゅうと目を瞑り体を奮わせた。
「大丈夫だ、声も足音も、何も聞こえんだろう?それに」
『もう無理だろ』と言われたのと口付けられたのは多分同時だった。
結ばれたところでゆるく舌を絡め、
降参したように彼の頭を抱く腕に力を込めたら、
だらしなく開けたシャツの隙間から柔らかく胸を触れられた。
いつの間にか離れた唇と舌が乳首を転がし、
撫でる指が下へと下がる度に、
塞がれるものをなくしたあたしの唇は濃く熱く息を吐く。
ずらされた下着の端から指を入れられ、
くちゅりと静かに水音が響いて、
そのどうしようもない悦楽に浮かされるあたしを
葉は相変わらずの雄の目で楽しそうに眺める。
「もういっちまうか?」
「ん…」
「ならほら、言えよ」
何よりもイヤらしく、意地悪く笑う葉は
他のどんな瞬間よりもあたしが『頂戴』というこの時をいつも楽しむ。
「もう、頂戴…」
「おぉ」
ベルトを外す音が聞こえたその時、
『あ、ちょっと待ってな』と抱えられ、
隣の机に降ろされる。
「なん、で?」
『ちょっとな』と笑ったその眼に含まれていた何かを見た時には、
すでに中を擦られていた。
「ああン、あっ、やぁ」
激しく突かれる度にガタガタという机の不安定さも、
視界の隅に入った薄く開いたドアも、
自然と上がる声のトーンも不安も背徳も心地よくて、
感覚の全てを彼に奪われる。
イヤらしい水音と皮膚のぶつかる乾いた音が場違いな教室に馴染んできた頃、
あたしの一番奥、
多分子宮の入り口を叩かれるとあたしたちは白い世界を見て、
机の脚を伝って精が床に零れた。
***
「バカね」
身なりを整えながら軽く悪態をつくと、
彼は後始末する手を止めてこちらを見た。
「こんなことしなくても靡かないわよ、あたしは」
「おお、知ってんぞ」
そう言う彼の眼は酷く妖しくギラついていた。
あたしは飢えた喉を鳴らして彼の頬を撫でた。
どこか遠くで足音が聞こえた。
**Foolish Games
この馬鹿みたいなお遊びに緩やかな続きを
お題:3Kの続き。
地味に書いていなかった定番教室。
そんなにエロくなかった。
旦那様の嫉妬。
ヤった席は告ったヤツの席。