ずっとずっとこのままで・・・・・・・


 −春に降る雪−


 その季節はあの人にも似ていた。
 雪にも似た花びらが舞い落ち、
 地面を消していく温かく柔らかな季節。
 あたしは空を見上げ花々の間から零れる陽に目を細めた。

 予感などなかった。
 確信などあるはずがなかった。
 だけれども願っていた。
 失くしたかった苦しい日々はまだあたしの中にある。
 失くしたくない幸せな日々は、今あたしの手の中にある。
 永遠なんて望まない。
 ただ少しでも、ほんの少しだけでも、
 この幸せが長く続いてくれればを思う。
 あたしが選んだ明日(さき)の解らぬ幸せな道。

 手を握った。
 隣にある幸せを確かめるように。
 笑っていこうと思ったのはこの人と出逢ったあの時に。
 幸せになったと感じたのはこの人に必要とされたあの瞬間に.

 引き寄せられた体温があたしの身体に浸透していく。
 優しく包まれた腕はたくましく、
 凭れ(もたれ)かかった胸を広くて、
 いつの間にか追い抜かされていた背丈。
 愛しい。
 その全てが。
 ただただ・・・・・・・


 優しい人の温かな腕の中であたしは小さな笑みを零した。
 この腕がいつまでも此処に在ればいいと思う。
 穏やかに流れ行く時が止まってしまえばいいと思う。
 そして全てに願う。
 どうか・・・どうか、と・・・・・・・・

 明日(みらい)も幸せでありますように

 

 END

 

 UPし忘れてたもの。
 取り残されてるよ、季節に。
 擬似夫婦・・・・・って言うか・・・ん〜〜〜。
 まぁとりあえずこれは確か文体を変えようとして
 失敗したものですわ。
 許して?