−結局彼女は構って欲しい− 


 ヒヤッとした風が頬に当たり
 その気持ちよさにあたしは目を細めた。
 今日はそんな秋晴れの日曜日。なのに・・・・・


 「ねぇ・・・。」


 「ん?」


 今日は学校も休みなのよ?


 「ねぇ・・・。」


 「なんだ?」


 なんで音楽なんて聴いててるの?


 「ねぇ・・・。」


 「どうしたん?」


 妻を構えないようじゃ、いい夫にはなれないわよ?


 「ねーえー?」


 「だからどうしたんよ?お前なんかおかしいぞ。」


 何よ、少しくらい構ってくれたっていいじゃない!


 「別に・・・・・どうもしないわ・・・・・。」


 「そうか?」


 ほら、またそうやって音楽聴いちゃうんだから。
 あたし拗ねちゃうわよ?いいの?


 「アンナ、ちょっと来い。」


 何よ?あたし怒ってるんだからね!
 手招きなんかしてないで自分から来なさい!


 「ウェッヘッへvv捕まえたvvv」


 「ちょっと!何すんのよ!離しなさい!!」


 嘘。離さないで。抱き締めていて。


 「ゴメンな、構ってやれなくて。寂しかったんだろ?」


 「・・・・・・。」


 沈黙は肯定の証


 「アンナは冷やっこくって気持ちいいな〜vvv」


 そう?あんたは相変わらず温かいのね。眠っちゃいそうよ。
 さっきの怒りはどこへ行ったのかしら?
 
このくらいで機嫌を直すなんて、現金な女ね。
 
でもそんなあたしを構ってくれるあんたが大好きなのよ。
 
だから今日は・・・・


 「一緒に買い物にでも行きましょう。」


 ほらあんたの笑顔が見れた。
 二人で手を繋ぎ買い物に行った。
 そんな秋晴れの日曜日。



 END