深く激しく口付けた彼女の唇を味わいながら薄く目を開けると、
目の前には震える彼女の睫毛と、
その奥にそよぐカーテンが見えた。
細い腰を引きよせて、
初夏を匂わすように薄くなった彼女の白いブラウスに手を入れたら
ゆるりと甲を抓られてムードもなく
オイラは『いてぇ』と声をあげた。


「ダメよ」

「なんでだよ。別に構わんだろう」

「ダメ。それにもっと」


『やさしくして』と囁かれると、
首筋に衣擦れの感触を覚えた。
カタンと音を立てて、
いつもアンナの座っている窓際のその席に腰をかけ、
『教えてくれよ』と彼女を誘ったら、その唇が微笑むのが見えた。
ゆっくりと流れる時間の中で最初は触れるだけのキスをした。
浅く浅く、幾度となく、
そこにある体温の行き来を確かめるように。
厭きるほどに唇を触れ合ったあと、
くすぐったくなるような程に緩やかに滑らかに入り込んできた舌は、
見えなくても艶めかしい動きをしていた。
粘膜を舐め回されて、舌を絡めて、
その端から細く垂れた唾液を彼女はゆっくりと顎下から舐めとり、
最後に唇を軽く吸われるとぞくりとした眩暈を感じ、背筋が震えた。


「わかった…?」


唾液に濡れた唇が煽情的に歪むのに目を奪われる。


「いんや、まだよくわかんねぇ」


延ばした手には赤い頬が触れ、
絡めた視線の奥には消えかけたトワイライトが見えた。

 

**kisS KiSs kIss

 

やさしく、からめて

 

 

 

 

 

in教室という感じで。
(説明しなければわからないという切なさ)