恥を忍んだ言葉に


  −ここでキスして−



 「ねぇ・・・・キスして?」

 空に放たれた言葉は
 その場にいたすべての者を凍らせるのに十分だった。
 言葉を直に受けた少年は頬を赤くし声を震わせる。

 「あ、アンナ・・・・・・?」

 当の少女は

 「何?」

 いつものポーカーフェイスを崩さずにいた。

 「お前、どうしたんよっ?」

 「何言ってんの?」

 少年を小バカにしたように言う。

 「ねぇ、そんなことより」





 「キスして?」





 赤く艶やかなクチビルが動くたび少年の脈拍は上がる。
 それは周りの者とて同じこと。

 「ねぇ・・・・」

 少女が再び声にしたとき既にその場にいた者は消えていた。
 少女と少年。
 向かい合い見詰め合う。
 そして・・・・・・・

    *   *   *   *


 「なぁアンナ。
 どうしてあいつらも前であんなこと言ったんよ?」

 「・・・・・・・別に」

 少女の強く大きな独占欲。
 少年がそれに気付くのはいつのことになるのだろうか。



 END



 あはんvワケわかんない。
 嫁の誕生日に日記書けなかったんでフリー。