愛を下さい。

 −ラヴァーソウル−

 夏休み4日目の朝。
 あたしはいつもと違う雰囲気の中で目を醒ました。
 ゆっくりと眼を開ける。
 初めはぼやけていてよく見えなかったが、
 次第に視界がはっきりしてくる。
 そしてそこで見たものは葉の顔だった。
 いつもと違う悲しそうな顔。

 「どうしたの・・・・・?葉」

 あたしはゆっくりと起き上がると葉の頬に手を添えた。

 「どうしたの?」

 「・・・・・・・・今日、誕生日だろ・・・・・・?」

 「え?」

 「今日お前誕生日だろ?」

 自分ですら忘れていた定かでない誕生日を、
 葉が覚えていてくれたことが嬉しかった。

 「えぇ」

 「オイラな、用意してないんよ、プレゼント」

 言いにくそうに葉は続けた。

 「何やったらいいかわかんなくてよ・・・・スマン」

 力なく葉は肩を落とす。
 あたしは彼の頭に手をやりその髪を優しく撫でた。

 「アンナ?」

 「いらないわ、プレゼントなんて」

 「でもよ・・・」

 「そんなものいらない。ソレよりももっと欲しい物があるの」

 あたしは耳に口を寄せた。

 「       」

 「もっともっとあたしを愛して?
 あたしに対するあんたの愛がなくなるまで」

 「いいんか?それで」

 『えぇ』と口元を緩めると、
 葉はあたしの手を引きその胸に納めた。

 「愛してやる。
 お前への愛は底なしだから、
 お前がオイラを嫌っても愛し続けてやる」

 耳元で囁かれた言葉がくすぐったい。
 身を捩ると葉の腕に力が入った。
 あたしは葉の胸に頬を押し付け、
 背中に手を回して抱き締めた。
 

 END

 嫁様誕生日小説〜(一応)
 ってことでフリィ。

 とにかく愛が欲しいんですよ(私が)
 誰か愛を下さい(爆笑)