柔らかな水に包まれて

 

 −ラッキープール−

 

 熱い熱いと騒ぐあたしのために
 葉は大きな大きな水溜りを用意してくれた。

 「何これ・・・・」

 「何ってプール。物置で見つけたんよ」

 頭から埃を被った葉はいつものように特有の笑い方で笑う。
 あたしも笑いながら葉の被っていた埃を払い落としてやった。

 「服、着替えてきたら?」

 「おぉ、そうする」

 葉が着替えている間に溜まった水。
 水面が陽を反射してきらきら光る。

 「キレイね」

 足を入れるとひんやりとした感覚が足から伝わる。

 「あんたも入れば?」

 「ん?おぉ」

 葉は立ち上がり足を入れるとあたしに手を伸ばしてきた。
 『何?』というふうに首を傾げる。
 『いいから』というふうに葉は笑う。
 伸ばされた手を取ると葉の方へと強く引かれた。
 あたしはバランスを崩し、葉と共に水の中へ・・・・。

 「もうッ!何すんのよ!」

 「ウェッヘッヘ、気持ちいいだろ〜?」

 あたしの怒りを軽く交わす葉をあたしはさすがだと思う。

 「はぁ・・・・・どうするのよ、こんなに濡れちゃって。
 風邪引いちゃうわ」

 「んじゃ風呂でも入るか?一緒に」

 あたしは頬を染めて再び伸ばされた手を取った。

 

 END

 

 夏コミでお世話になった方々に
 有無を言わさず送り付けさせていただきました〜。
 最新ウイルスよりもタチの悪いものをスミマセン。
 お納めくだされば幸せに極みに御座います。