理屈じゃない
本能なんだ
−同じコト−
「納得いかないわ・・・」
「なんか言ったか?」
「別に」
人にのしかかりながら自分を正当化するつもりかこの男は
『お前とじゃなきゃできねぇんだよ』
と言いながらあたしの唇を塞いだ。
ソレで一気に大人しくなってしまうあたしもあたしなのだけれども・・・。
そんなことも露知らず、
葉はあたしの身体を弄りながら声を欲した。
多分この男は自分のしていることに対して客観的に肯定がほしいのだと思いながら、
あたしは我慢していた咽喉の奥にある熱いモノを精一杯に表現する。
それに気をよくするものだからあたしは葉の黒い髪を指の間で滑らせて
ぎゅっと離さないように、と強く抱きしめた。
***
『もしかしてアンナはオイラとヤるのが嫌なんじゃねぇか』
と時々不安になっちまうから、
いつも少し無理やりにでもコトを進める。
アンナがオイラを本気で拒絶できないことくらい知っているが、
実際そうでないことを確かめて、
上がる声と恍惚となる表情を感じて初めて安心する。
頭を強く抱かれると“求められてる”と嬉しいことは確かだが、
逃れないとどうしようもないのでオイラは慣れた手つきで白い腕をすり抜けて
甘く薫る身体から伸びる脚を開いて顔を埋める。
まるで泣いているみたいに零れる蜜を、
わざと豆に刺激を与えて掬えばもっと高い声が上がる。
「気持ちいいか?」
「んっくぅ・・・知らないっ」
こいつの気の強さには目を見張るものがある。
内股に強く痕を残しながら茂みの奥の膣へと舌を滑らす。
そうやってその上にある豆を優しくあやすようにして撫でてやれば
この悦楽の中から逃げ出そうと必死にアンナは身体を捻る。
『逃げられんよ』
と両手を畳につき、やんわりとアンナを拘束すると
『最低』
と熱い吐息で褒め言葉をくれた。
「でも気持ちよかったろ?」
「・・・」
「お前意地でもいわんのな」
それだけ言うとアンナの口元に軽く口付けてから
もうはち切れそうに熱い自分の陰茎を思い切り突っ込んだ。
「あぁっ!!」
綺麗に唄う声は日が照らす木の葉の擦れる音を容易にかき消して、
オイラのシャツの襟を掴んだ。
乾いた音と軽い水音が混じるこの部屋はいつにも増して熱が立ち上り、
その都度アンナの声はボリュームを増す。
「んっ・・はっ凄すぎぃ・・・っ」
「んな興奮すんなってっ」
「・・バカっ・・・」
脚を絡ませてオイラの首筋に顔を埋めるアンナからは
オイラのと同じで違うシャンプーの香りがした。
綺麗な指先のいつもより濃く発色した爪で
背中を引っ掻かれる痛みも甘い。
得るもの全てが甘い世界つーのもいいもんだと、
オイラは痙攣を繰り返す膣の奥に思い切り射精した。
くたりと力なく眼を閉じ、肩で息をするアンナに覆い被さるように力を抜くと
肉を通して肺の動きが伝わる。
きっとアンナにも伝わってる、この心臓の動きまで。
「な、」
吐息の混じる声で呟き横目で見ると、
アンナが」眼を開くのがわかった。
一つだけ大きく息を吸うと、
諦めたように目を伏せ直し
『気持ち、よかったわよ・・・』
と息を吐いた。
「ウェッヘッヘ」
「何笑ってんのよ」
『ムカつくわ』
と耳を引っ張られるとアンナの潤んだ瞳とぶつかった。
触れるような軽いキスをして抱きしめると、
鼻先からを落ちた汗が畳の色を変えるのが見えた。
END
発掘したもの。
おかげで文章が古い古い。
打ってて恥ずかしさが込み上げてきます・・・。
自分の過去の作品ほど恥ずかしいものはないですね。
因みにアタクシはやたらと気持ちいいか聞いてくる男は嫌いです。
言葉攻めならいいけど(マテ)