それは酷く醜いもの
だけどもアナタは首を切られて微笑んで

 

−salome−

 

帰るなり玄関の壁に彼女を押し付けて、
無理やりに口付けたのは
ただ酷く自分の腹ン中で主張する
黒い何かを吐き出したくなったからであって、
別に本能に従ってのことではない。
だってほら、何のためかって、
どうしたらいいのかって、
理解してやってる。

手を引いて一瞬大きく見開いた瞳がぎゅっと瞑られたのは
オイラが口付けたのその瞬間。
眉間に寄せられた皺は、多分壁にぶつけた背中の痛み。
それとキスの長さ。
薄っすらと眼を開けて、苦しそうに首を振るアンナを見て、
真っ赤になる頬を見て、
アンナの脚の間に入れた自分の脚に何かを感じて、
もっともっと、まだまだしていたい、だなんて素敵なエゴ。
それを思って実行するあたり、やはり本能的なものなのかもしれない。
糸を引いて唇を離したら胸の奥底にポカリと穴が開いた。
あぁ、そうだ。
いつもこうだ。
いつもいつも。
いくら指を絡めてみても、
いくら脚を絡めてみても、
いくら身体を繋げてみても、
奥の奥まで融け合えないきれないこの感覚には、
いつだって爪を噛みたくなるような煩わしさがあった。
例えば殺してでも側に置いておきたいこの狂気。

溶け合ってしまえれば逃げることも離れることもない。
別々の個体でいることが可笑しくなるほどに不安で、
彼女の息の根を止めてオイラもイってしまおうかと
ぎゅうっと彼女を抱きしめた。

 

END

 

 

ジャム。のヨルさんへの相互記念文。
えと、セクハラ、なんて可愛いものでなく
犯罪の域に入ってしまった気がします。
というかそう。恐らく。
一応、イメージはあったのですよ。
私の大好きなヨルさんの絵。
夫婦のところの左から3番目の(なんかストーカーチック。ていうかストーカー)
とぉっても素敵で、大好きな絵で、
基して書いてみたいなー、なんて思って書いたのですが
挫折。
いつかリベンジさせてくださいッ。
ちなみにイメージはサロメ。曲としては柴田淳の幻。

あぁ、もう、こんな犯罪者なワタクシですが
これからもサイト共々よろしくお願いします〜!!