あぁ、今日もいい天気だ・・・・

 

 

 

 

 ジリリリリリリ・・・・・

 安らかな眠りを壊すようなけたたましい音が鳴り響く。
 まだ眠たい目を擦りつつ着替えて台所に行くと
 味噌汁のいい匂い。
 いつもどおりユルイ笑みで『おはよう』と言う父ちゃんに
 オイラは欠伸と共に『オハヨウ・・・・』と返した。

 

 「花、これ運んでくれ」

 

 「は〜い」

 

 オイラはお盆に載せられた味噌汁と焼き魚を今まで運ぶ。
 父ちゃんは母ちゃんを起こしてくるとだけ言い
 後の仕度をオイラに任せて二階へと上がっていった。
 朝っぱらからイチャイチャする父ちゃんと母ちゃん。
 素直に羨ましいと思うし嬉しいとも思う。
 でもやっぱオイラの母ちゃんを
 独り占めする父ちゃんはズルイ。
 少し前からオイラは
 いつか父ちゃんの役を取ってやろうと目論見中だ。
 そんなことを考えていたらあっという間に仕度も整い、
 父ちゃんと母ちゃんも降りてきた。
 オイラと父ちゃんで母ちゃんを挟んで座る。
 そして『イタダキマス』と食べ始める。
 何の変哲もないいつもの光景。
 そう、ただあることを抜かせば・・・・。

 

 「やっぱ、日本人の朝は和食に限るねー。」

 

 『なんでいるんだ』なんていうツッコミは
 まん太おじちゃんがいたらしてくれるんだろうな〜。
 オイラはそんなことを思いつつ何も見なかったことにした。

 

 「ん?おい葉。この味噌汁濃いぞ。
 ボクを高血圧で殺す気か?」

 

 出来たらそうしてほしいなんて考えるオイラは悪い子のか?

 

 「五月蝿いぞ。ってかなんでお前がここにいるんよ?」

 

 オイラが懸命に無き存在としていたモンを肯定するなよ、
 父ちゃん。

 

 「愛する妻と朝食を共にするのは当然だろう」

 

 「イヤ、アンナはオイラの嫁さんだから」

 

 「ハッ!これだから莫迦は困る!
 お前へのアンナの愛など偽りに過ぎないんだよ!
 アンナが本当に求めているのはボクだと言う事に
 まだ気付かないのかい?
 さぁアンナ!こんな愚弟とタンコブなど捨てて
 僕のところへおいで!君の過去など気にしないよ!
 ボカァ心の広い人間だからね!!
 結婚式の準備も万端だ!
 式当日にはこのボク自らの手で
 羊を3頭丸焼きにしてあげよう!」

 

 「羊肉嫌い」

 

 母ちゃんに両手を差し出すヘンタイを
 犬でも追い払っているかのように手で払う。

 

 「あ〜〜、いいからお前帰れよ。
 ホラ、オイラの漬けた漬物やるから」

 

 「フンッ。
 ボクがそんなものに釣られるとでも思っているのかい?
 莫迦にするなよ!?」

 

 その手に持っている糠の匂いを放つものはなんだろう?

 

 「それともこのボクに恐れをなしたか?まぁ当然のことだ」

 

 「イヤ、だからアンナが怒・・・・」

 

 父ちゃんの言葉を遮って青筋を立てた母ちゃんの左手が、
 唸った。

 

 

 

 

 

 

 飯も食い終わったから公園に行くんだ。
 父ちゃんの作った弁当持って。
 父ちゃんと母ちゃんと一緒に。
 オイラは玄関から元気良く走り出した。
 道端何か傷だらけの無機質な何かが見えた気がした。
 多分目の錯覚だ。
 あぁ、今日もいい天気だ。

 

 

 

 

END

 

 

 25000を踏んでくださった秋月紅葉様に捧げます〜。
 リク内容としては親子←★でした。確か。
 ほのぼので・・・・ということだったんですが
 ギャグ路線は走ってしまいました。
 スミマセン(土下座)
 リクも満足にこなせないやつなんです。
 それでも見捨てないでいてくださると嬉しいですv
 ではでは、申告ありがとうございましたーー!!