−春眠−

 

 四限目の数学の時間、
 窓側の席を見ると、
 そこに居るはずのアンナは居なかった。
 授業なんてくだらないと言いつつも、
 一度も休んだことのないアンナが居ない。
 眼鏡を掛け、
 どこかヤツレタ感じのする数学教師もそれに気づき、

 「誰か恐山を知らないか?」 

 などと聞くもんだから
 とりあえずオイラが保健室に行ったと言っておいた。
 まぁ、そん時に感じた痛いほどの視線は無視しておこう。
 そんな事よりアンナの居所を突き止めるほうが大事だかんな。
 オイラはアンナの行きそうな場所を考える。
 つっても、アンナの行く場所なんて限られてるんだがな。
 図書室に、保健室、それと後者の裏。
 後は・・・・・・・・うし、あそこしかねぇな。
 オイラは考えをまとめると、
 数学教師の呪いのような言葉を耳に入れながら、
 軽い微睡みの中を漂っていた。

 

   *  *  *  *


 授業が終わり、
 弁当を持ってオイラが向かった先は屋上。
 勢いよく重い鉄の扉を開ける。

 「アンナ!」

 しかしそこにはただただ青い空が広がるばかり。
 首を傾げて後ろを向くと、
 給水塔の上でひらひらと風に揺れるスカート。
 オイラはかくれんぼの鬼にでもなった気分で、
 アンナの居る給水塔を上っていった。

 「アンナ?」

 給水塔の上に着くと、
 アンナは腹の上で手を組み、
 空を向き、眼を瞑って静かに眠っていた。
 スースーと小さな寝息をたてて眠るアンナの髪を撫でると、
 ポカポカと暖かかった。

 「疲れてたんだな・・・・・いろいろあって・・・」

 小さな頼りなさげな手を取ると、
 アンナの瞼に軽く唇を落とす。

 「ぅ・・・ん・・・・・よぉ・・・・・・?」

 「すまん、起こしちまったか?」

 焦点の定まらない眼をオイラに向け、
 首を軽く横に振る。
 そしてオイラとの距離を縮めると、
 ピッタリと体をくっ付け、再び眼を閉じてしまった。
 ポカポカとした心地のよい暖かさと、
 手を伸ばせばすぐ近くに居るアンナの温かさを感じながら、
 アンナと一緒に寝転がり眼を閉じた。
 目を覚ました時に、
 アンナと一緒に奇麗な夕焼けを見られることを夢見て、
 暖かな春の眠りを泳いでいた。



 END

 

 春っぽく・・・・・?
 まぁ、とにかくお誕生日オメデト〜〜vvv
 私からの気持ち〜。
 せっかくの誕生日なのにこんなへヴォイ・・・・・・。
 よかったら受け取ってやって〜。
 返品・・・・・不可!!(↑のこと意味なし)