−空色−

 「ん?あれは・・・・・・」

 ピリカから頼まれた買い物の帰り。
 オレの目に入ったのは大きな屋根の下で雨宿りをする、
 見慣れた少女。
 不機嫌そうに空を睨んでいる。

 「おい、どうしたんだ?」

 「・・・・・見ればわかるでしょ、雨宿りよ」

 口を尖らせぶっきらぼうに言うアンナは
 相当機嫌が悪いようだ。

 「ねぇ、入れてよ」

 「ん?あぁ、いいぞ」

 アンナが無遠慮にオレの傘に入ると、
 オレたちは静かに歩き出した。

 少しずつ炎への距離は縮まっていく中で、アンナが言った。

 「あたし雨って嫌いよ」

 「は?」

 「雨って嫌い。大嫌い」

 いきなりのことに戸惑い気味のオレを余所にアンナは続ける。

 「空が、見えないんだもの」

 そう言って空を見上げるアンナはどこか寂しそうだった。

 「空か・・・・・・それならオレも嫌いだな」

 「あら、珍しく意見があったわね」

 意地悪くオレを見上げる。

 「でも、あんたはいいじゃない。空を持ってるもの」

 「オレが?」

 「えぇ、あんたの髪、綺麗な空色だわ」

 アンナがオレの髪に手を伸ばし、
 軽く触れると、俺の体は熱を生んだ。

 「あんたのその髪、嫌いじゃないわ」

 アンナが軽く笑い、後数メートル先となった炎に駆け込むと、
 オレは雨の中一人佇んだ。

 “嫌いじゃないわ”

 なんだか無性に嬉しくて、オレは気持ちを噛締め、
 自分の空に手を伸ばした。

 END


 ホロアンでございます。
 蓮アンに続き浮気物第2弾でございます。
 この間オフであるお方と会いまして、
 そのときに話してたネタ。
 蓮アンを書きたいといったらそれじゃあホロアンも、
 みたいな。
 ん〜・・・もしかしたら
 夫婦より書きやすいかも・・・・(爆弾発言)
 好きなのは夫婦ですよ?
 えぇ、もう最高ですvvv