それを信じていたとしても


STEM


例えば、毎日キスをすることや
毎夜セックスを繰り返すことがリアルでないように、
この気持ちが未来永劫持続するということも
同じくリアルではないのだ。

というようなことを行為後も尚、
ソレをあたしの胎内に突っ込んだままにしている旦那に言うと、
この男は人を小莫迦にしたように『はぁ?』と眉間に皺を寄せた。

「何言ってんだ?」


その態度にムッとし唇を軽く尖らせると、
葉はあたしの頬を自分の胸板に押し付け慣れた手つきで髪を弄りだす。

「だからリアルじゃないのよ」


「何がだ?」

「こういうことが」


『ん〜〜』と唸りはするが大して困った様子を見せない。
腰に回していた手で身体のラインを軽くなぞりながら
人の反応を楽しんでいるのがその証拠であろう。

「んじゃぁ、今お前が感じてることはどうなんだ?」

「っ・・・」

「今コレで熱が上がることも、コレに夢中になることもリアルじゃないつーんか?」

『なぁ?』と問い詰める口は厭らしい笑みを作り、
髪を弄っていた手は脚をその手の平で撫で回す。

「わからない、わっ・・・」

「なんだよそれ」

「ん・・っ、でも、今はリアルだわ・・・っとても」

『あぁ・・・』と生返事に近いモノを返す旦那はそれどころではないようだった。
まぁ最もそれはあたしもなのだが。

たとえそれらがリアルであろうとそうでなかろうと、
今自分が感じていることは酷く無駄にリアルなのだと
あたしは彼の唇に吸い付いた。



END

エロで!!
裏に置こう迷ったんですが、
挿れてないので表に。
私の中での裏か表かの判断は挿れたか挿れてないかですから。