その狂気、握り締めた故に

 −タイル−

 アンナは何も言わない。
 髪疲れた箇所が唾液に濡れ赤く窪んでも、
 少しの悲鳴すら上げない。
 オイラはそのまま鎖骨から首筋、耳の裏まで舐め上げると、
 尖らせたような下を耳の中に潜らせた。
 水音とその特有の感触が、
 アンナ自身も気付かぬくらいに少しずつ
 乱れさせようとしていた。

 「・・・・ねぇ」

 オイラは何も言わない。

 「ねぇ・・・いつまで、こうして居るの・・・?」

 舌を抜き取り濡れた耳を噛んで吐息混じりに吐いた。

 「・・・・・さぁな・・オイラが満足するまで・・・出来るならずっと・・」

 そのまま湿りを帯び始めたアンナの頬に触れ、
 前髪を撫でるようにして掻き上げると、
 同時に開いた片手で胸を掴み、強く握った。
 爪が食い込み血が滲む。
 その、程よく弾力のある肉は外気に晒されていたせいか冷たく、
 先にある果実はこの手を待っていたかのように勃起していた。
 カラダの形を確かめるように撫で回すと、
 確かに目の前の女は反応を示す。
 それにオイラは笑みを浮かべ、
 肝心な部分だけを避けながら指と舌で攻め続け、
 更なるアンナの反応を伺う。

 「・・・・・無理っ、よ・・あッ」

 「あぁ?」

 脚の間から顔を覗かせ
 カラダを押し付けながらアンナの顔を覗き込むと、
 雄の表情と声で返した。

 「・・・・ン・・っ」

 「おい」

 「・・・・別、にっ」

 少しの後に『あぁ・・あの事か』と気付いたように声を上げた。

 「大丈夫だ、心配すんな。
 無理でも何でもオイラがそうしてやっからよ」

 「そんな、勝手っ・・・あぅっ」

 しっとりと汗ばんだ肌に吸い付くと同時に、肉壁を押し広げ、
 そのまま一気に突っ込んだ。

 「あっつぅ・・・っ」

 膨れ上がった自身の居るそこはギチギチと悲鳴を上げている。

 「我慢してくれよっ・・・オイラのために、よぉっ」

 頬を伝う涙を汲み取ると、
 それはどんなものよりも無垢で純粋だ。

 「・・・・足りねぇ・・足りねぇよ」

 耳を突くソプラノ。
 絡まる脚。
 縋りつく腕。
 その全てが憎々しい程に愛しい。
 乱れた息が飛び交う中でアンナの肉壁が大きく痙攣すると、
 オイラも共に果てた。

 果てた後、まだ意識の不確かなアンナを抱き締めた。

 「憎い・・・な・・」

 手にしたソレは未だ手放せぬままで居る。

 END

 

 「恋愛シンドローム」の続き、
 及びエロ同盟のお題「監禁」に御座います。
 狂気に取り付かれた旦那が書きたかった。
 独占欲は狂気と愛しさは憎しみと紙一重、
 もしくは同一のものだと思うのですよ。
 要は愛情と狂気は同じもの。
 以上私の価値観でした。

 私信:こんなんでどーでしょー??
    黒っちv
    次は君の番だ!!楽しみにしてるヨVvv