幾度となく繰り返されることがある
−小さな習慣と大きな幸せ−
肌で感じる寒さも増し、木々の葉も赤く色づき始めた頃。
『炎』に住む若年夫婦はいつものように
熱い湯飲みを手にしていた。
「あ」
「ん?」
葉に向かい合うようにして座っていたアンナが
何かに気付いたように声を上げた。
「血」
「ち?」
「クチビル、切れて血、出てる」
その言葉に葉は軽くクチビルに触れた。
「おぉ」
「あんたそのクチビルでキスなんてしないでよ?
あたしイヤよ」
「うぇぇぇぇ!!それは困るぞ!!」
「恥ずかしいわね・・・・////
・・・・イヤだったらコレ貸してあげるから付けてなさい」
そう言うとアンナはスカートのポケットから取り出したものを
葉に差し出した。
「なんだ、コレ」
「リップクリーム。塗っておけば治るわよ」
「あ、おう、サンキュ」
葉はアンナから渡されたリップクリームを手に取ると、
じっとそれを見つめる。
そして身を乗り出しアンナの頬にそっと手を添える。
「何よ」
「オイラなぁ・・・」
リップクリームを回しだし、
アンナのクチビルに優しく当てるとそっと滑らせた。
そうやって潤ったクチビルに葉は自分のそれを強く重ねる。
漏れる声にも気を留めず、何度も重ね合わせ、
やっとのことで離れると葉は笑った。
「こっちのほうがいいと思うんよ」
このあとへらへらと『治りもはやそうだしな』
と付け足す葉の左頬に
綺麗な紅葉が描かれたのは言うまでもない。
END
なんだコレ・・・・?
超意味不明。
タイトルも適当に付けたものなので
そのうち加筆・修正するかも・・・・・。