ずっと・・・・・

 −雪の華−

 寒々しい夜。
 布団の中で触りなれた肌が離れていくのがわかった。

 ――――離れていかんでくれよ・・・・・

 そう思いつつも依然瞼は閉じたまま。
 連れ戻そうと空を掻いた腕の動きで目を醒ました。
 それでも覚醒とは程遠い意識を、
 目で擦ることで無くした。
 そうやって窓の方を見ると愛しい嫁さんが、
 窓の縁に腰をかけている。
 アンナの吐く息とその裸体は真っ白で、
 肌には情事の痕が転々と残っていた。
 ふと我に還り裸でいるアンナを慌てて毛布で包んだ。

 「なんつー格好してるんよ。風邪引くだろ」

 「平気よ」

 「こんなに冷えてるくせに平気なわけねぇだろ?
 第一その格好。外から見られたらそうするんよ」

 「大丈夫よ、外誰もいないし」

 男的にはそういう問題でもないんだが、
 これ以上言うと機嫌を悪くしかねないと判断し、口を噤んだ。

 「何してたんよ」

 アンナは黙って窓の外を指さした。
 その指に従い顔を上げると、白い世界が飛び込んできた。

 「雪・・・・・」

 「そう、雪。綺麗よね」

 目を細めるアンナを後ろから抱き締めると、
 甘い匂いが鼻腔を突く。
 アンナの頭に顎を乗せて、
 『ホワイトクリスマスだな』と一言。
 それから暫く黙って外を見ていると、
 アンナが静かに口を開いた。

 「来年は三人で迎えるのかしら?」

 「そうだなぁ、来年は三人だな」

 「楽しみ?」

 「おぉ、当たり前だろ」

 アンナの腹の前で両手を重ねあわせ、
 この身にかかる重さをひしひしと感じた。

 ずっと・・・・

 「ずっと一緒に居ような」

 

  END

 

 クリスマスフリー。
 中島美嘉の『雪の華』、もろ引用してます。
 クリスマスじゃなくてもいいじゃんってなモノ(汗)
 奇特な方はどうぞお好きなだけお持ち帰りくださいませ〜vv
 感想等頂けると泣いて喜びますv