あまりにも綺麗で涙が出た

 −Beautiful World−

 

 「今日も綺麗に晴れたわね」

 あたしは縁側に座ったまま軽く背伸びをした。

 「なんかお前しょっちゅう言ってるな、それ」

 「だって本当のことじゃない。それに毎日空は違うわ」

 先程まで苦笑を浮かべていた葉に続けた。

 「雲の形も、流れ方も、目に映る景色も、空の色も全て。
 同じものなどないわ」

 「・・・・そうだな」

 見上げると飲み込まれそうな蒼が広がる。
 寝転がり軽く目を閉じれば薄い光が視界を覆う。
 それは徐々に消えていき、視界は黒に統一された。
 何もないはずの世界には、
 白と黒の世界がはっきりと存在していた。
 それはあの頃のように。

 「アンナ・・・?」

 呼ばれた声に耳を傾けて、
 初めて呼ばれた名前の心地よさを思い出した。

 「何?」

 閉じた目はそのままに、手探りで彼の手を握った。
 あの時、無力さを証明するかのような涙に、
 少しの恥じらいを感じ、
 あなたに触れられることの喜びを知った。

 「イヤ、別に・・・」

 「そう?」

 

 

 

 あなたの居ない世界など あたしが壊して見せるから

 

 END

 

 Y.ver H.ver  

 

 

 結構前に書いたから自分の分の未熟さに改めて恥(笑)
 打ち込みながら恥ずかしかったですよ(笑)
 あとは★だけ〜。
 ★の構想が思いつかず苦戦中。